コロナウイルスの世界的大流行は、私たちが生活する社会や働く方法に大きな影響を与えました。これらの変化は、多くの企業が新しい経営スタイルを模索し、事業を継続する上で重要な要素となりました。
まず、リモートワークが企業の働き方改革に大きな変化をもたらしました。感染拡大の防止のため、在宅勤務が広がり、企業は従業員の働き方に柔軟性を持たせることが求められました。これにより、従業員は仕事とプライベートのバランスを保ちやすくなり、多様な働き方が受け入れられるようになりました。
また、デジタル技術の活用が飛躍的に進みました。オンライン会議やクラウド技術などの導入により、企業は遠隔地での協力や効率的な情報共有を実現しました。これにより、ビジネスモデルの変革やコスト削減、生産性向上が可能となり、経営スタイルの見直しを迫られる企業が増えました。
さらに、企業の持続可能性や環境への配慮が、経営スタイルの変化に拍車をかけました。コロナ禍が環境問題の重要性を浮き彫りにしたことから、企業は環境に配慮した取り組みを加速させ、より持続可能なビジネスモデルの構築に力を注いでいます。
最後に、コロナ禍で見えてきたのは、企業が地域や社会と連携し、共に協力しながら成長する重要性です。企業は地域社会との協働を強化し、危機に対応する力を高めることが求められました。これにより、経営スタイルが変わるだけでなく、企業と地域社会の関係性も変化しました。
私がビジネススクールで学んだことは、パンデミックが起こる前 の 従来型 経営と言われるものです。経済人類の歴史とともに変化します。今回のコロナも同じです。しかしながら、基本に忠実に学び変化に対応することがとても重要で、経営学の根本が覆ることはありません。 何事もそうですが、基本をしっかり学んでいないと、応用が身につきません。コロナがあるから、ビジネスモデルが変わる!withコロナの時代をどう生きるか、と言われても従来がどうだったかがわからないと判断のしようがありませんし、どこをテコ入れすればいいかわからないですよね。
愚直に基本を忠実に守る!その上で今を見つめる。
医学でもclassic paperを基本に考えていくように、経営学もclassic paperを基本に考えていきます。
classicがわからないとlatest(最新)は絶対に理解できないのです‼️
経営大学院の基礎科目
・ヒト系
組織行動とリーダーシップ
人材マネジメント
リーダーシップと倫理、価値観
・モノ系
マーケティング基礎
マーケティング1
経営戦略
オペレーション戦略
・カネ系
アカウンティング基礎
ファイナンス基礎
アカウンティング1
ファイナンス1
が基礎科目です。1教科3ヶ月あって2週に1回授業があります。最初の方はそれぞれ単独の知識で使っていたため、全体の繋がりがわかりませんでしたが、現在はそれぞれがうまく組み合わさり、総合的に考えることができました。(忘れているところもあるので、書きながら思い出します笑)
経営における全体像
経営における全体像を図にまとめるとこんな感じです。
上から下に向けてそれぞれを考えていきます。
最初に考えるべきことは、企業の存在価値です。
step1:自社の社会的使命はなんなのか
step2:企業の目指すべき方向性はどこなのか
step3:その社会的使命、方向性を目指すためにどのようなチームを作りたいか
を考えます。その考え方や言語化の方法は違う記事で書こうと思います。(かなり内容が濃く、有料記事にする予定です)
企業としてのミッションや方向性が決まれば、経営戦略を考えていきます。
経営戦略を決める上で重要なことを探していきます。
step1:世の中がどのような状況になっているか(PEST分析、5Force分析)
step2:自社を取り巻く環境がどのように変化しているか(3C分析)
step3:自社のソリューションが環境と整合しているか(VRIO分析、SWOT分析)
の順で考えていきます。その分析結果を元に、
KBF(顧客購入決定因子)、KSF(この業界における成功要因)を割り出し、戦略としての成功確率を上げていくわけです。(分析方法や分析結果を元にどう考えるかは、今後の記事化予定です。もちろん歯科業界分析や今後の展望も記事予定ですが、おそらく有料記事になると思います)
そして、
経営戦略にもとづいて、そのサービスをどのように売るか(マーケティング戦略)、どのように実行するか(オペレーション戦略)を考えていきます。
最後に、マーケティング戦略、オペレーション戦略を実行するために、資金調達はどの程度いるのか(カネ)、それを達成するための人材や組織をどのように採用、配置、教育、評価するのか(ヒト)、どのような設備や立地、テクノロジーを使用していくのかを検討していくわけです。
経営層に求められること
この戦略策定プロセスを理解しておくと経営における意思決定がとても楽になります。したがって経営層(経営に関係するヒト)はこのプロセスをしることがとても重要になり、知らないと現場重視の考えになってしまい、こんなつもりではなかった・・という現象がおきてしまうわけです。
よくあるこんなつもりでは・・というトラブルをあげると
・目先の情報に惑わされ、いろいろなものを取り入れてしまいコストばかりかかってしまう
・組織のリーダーが日々言うことが違う
・毎日同じ業務をこなし、なんのために仕事をしているかわからない
・新しいアイデアを思いついてもどこから手をつけていいかわからない
などが発生しやすいです。
なので、経営層が経営学の基礎知識を知ることは、業務を円滑に進めるだけでなく、組織運営や、人材開発などにも繋がり、最終的に生産性の向上や業務効率化にも繋がるのです。
これからはこの順番を参考にしながら、ひとつずつの項目を解説していきたいと思います!内容によって、さすがに無料でお伝えするのは難しいものもあります。高い学費を払ってますのでご容赦ください。
本日は以上です!